緑内障の治療 〜薬物治療〜
緑内障治療は、症状の進行を抑えることが目標です。そのためには、眼圧をできるだけ下げる治療が重要です。眼圧を下げる方法としては、点眼薬を用いる方法と手術する方法がありますが、まず初めは、点眼薬で眼圧を下げるのが一般的です。通常、1種類の点眼薬から始め、効果がない場合は薬を変更したり、2種類、3種類の薬を併せて使うこともあります。
それでも効果がない場合は、内服薬を使うこともありますが、副作用が出やすいので長期間は使用しづらいです。
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点眼薬は、目からあふれるほど大量にさした方が良いと思っていませんか?
点眼薬も他のお薬と同様、正しく使わないと充分な効果がでない場合があります。
正しい点眼薬のさし方を覚えておきましょう。
1回の点眼は1滴で充分。 |
2滴以上さしても、目の外に流れ出てしまい無駄になったり、目のまわりについたりしてしまいます。 |
点眼薬をさしたら、まばたきをせずに、
静かに目を閉じて、1〜2分そのままにしましょう。 |
点眼薬を目の外にこぼさず、薬が吸収されるのを待ちます。 |
2種類以上の点眼薬をさすときは、
5分以上(場合によっては10分)あけましょう。 |
続けてさすと、薬が目からあふれたり混ざったりして、充分な効果が得られなくなります。 |
- 正しい保管方法
- 光や温度に弱い点眼薬もあります。光をさえぎる必要のある点眼薬は付属の袋に入れて、直射日光の当たらない場所に保管しましょう。
薬で眼圧が下がらないときは、外科的治療
薬だけで眼圧を充分に下げることができない場合には、レーザー手術や外科的手術で房水の流れを良くして、眼圧を下げます。
しかし、手術を行ったからといって、視野が回復するわけではありません。
あくまでも緑内障を進行させないための方法です。
- レーザー手術
- 房水の排水口である、あみの目状の線維柱帯にレーザーを当てて、目づまりを減らします。
この治療は入院しなくても行えますが、充分な治療効果が出る場合と出ない場合があります。
また、手術後眼圧が下がっても、だんだんその効果がなくなってくることもあります。
- 外科的手術
- 目づまりを起こした排水口を部分的に取り除いたり、切り込みを入れたりして、房水の流れを良くする方法です。
1〜2週間の入院が必要です。
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